【羅臼町】郷土資料館(No.044)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

2F・森繁久彌氏ロビー展示

 2Fへ上ったら目の前に、ここ羅臼で映画(地の涯てに生きるもの)の撮影を行った森繁久彌氏に関するミニ展示がありました。

 ロケの様子や台本も展示されていました。尚、映画のエキストラとして住民の方々も出演されていたそうです。
 一般的には「森繁久彌」+「知床」=「知床旅情」と言う解が求められる訳ですが、式の途中に「中の人」と言う係数を掛ける事によって「オホーツクの舟唄」が導き出されます。更に「倍賞千恵子」+「知床旅情」と言う式では「男はつらいよ・知床慕情」と言う答えになる次第です。更に「男はつらいよ・知床慕情」にマドンナ役で出演していた「竹下景子」となると「クイズダービー」となって「大橋巨泉」と続き、最終的には「倍率ドン!」となり「さらに倍」となる訳です。

 当「資料のはらわた」では、とうでも良い情報をちょいちょいお送りする事をモットーにしています。これからも頑張るからね!

2F・植物展示室

 知床で育つ植物に関する写真パネル(特に高山植物)が展示されていました。そりゃ本物は展示が難しいですもんね・・・。
 尚、知床では1,100種類の植物が確認されているそうです。減らない様にしたいですね。

2F・昆虫展示室

昆虫が苦手な方はご注意下ちい

 詳しくは調査されていないので正確な数は不明との事ですが、それでも2,000種類は生息しているだろうとの事です。
昆虫が苦手な方はご注意下ちい

 緑色が鮮やかな蝶は「ミヤマカラスアゲハ」と呼ぶそうです。
昆虫が苦手な方はご注意下ちい

 熊もアレですけどスズメバチの巣もアレですよね・・・。

2F・動物展示室

 知床に生息する動物の展示です。剥製も多いのですが、それよりも模型が圧巻です(後述)。

 とりあえず今回も景気良く一発行っとくクマー!

 小鳥から大鳥まで。くちばしの黄色い大きい鳥はオオワシで、右側のモッフモフなのはエゾシマフクロウです。

 エゾモモンガ可愛いよモモンガ可愛い・・・。
 こんなのがテイクオフしたらそのままポケットにテイクアウトですよ。

 動物のコーナー、その2です。ここでは海洋動物類についての展示です。左側には貝類等が展示されていますが、それよりも右側です。

 イルカとかクジラの模型(1/20スケール)・・・!

 実際に知床で確認されたクジラは12種類との事で、その他は何となくでしょうね。勢い余ったのかな?

 この様に全てがリアルに作られており、全てに説明がされています。これだけイルカとかクジラの展示が多い資料館は、北海道でもここだけの様な気がします。水生哺乳類マニアの方にはお勧めです。模型ですけど。海洋堂からの販売を気長に待ってます。
 ※参考動画

2F・中近世展示室

 概ねアイヌ文化と我等が松浦武四郎先生についての展示です。

 右側はいつもの松浦武四郎氏についてで、左側は知床に伝わる5つの伝説が展示されていました。

 「知床の伝説3・尻もち岩」
 その昔、義経が知床でクジラ見学に来たついでにクジラを串に刺して焼いて食べようとしたところその刺した串が折れてしまい、それに驚いた義経が尻餅を付いた跡が岩に残されているそうです。

 串が折れただけで尻餅・・・。まぁそれ以前に色々と訊きたい事はあれど、伝説なので仕方が無いですね・・・。でも、義経ねぇ・・・。

 アイヌ文化のコーナーです。

 家(チセ)の中です(1/10スケール)。シントコ(黒い筒型の容器)もリアルですね・・・。因みに、囲炉裏の上にある火棚は食べ物等を乾燥させる用途の他に、暖気を横に分散させる目的もあったそうです。

 アイヌ語で「チャシ」とは「砦」とか「柵」とかの意味を持ち、様々な用途で設置されたらしいのですが詳細は未だ不明らしいです。そして北海道では550のチャシがあるとされ、知床ではその内の12が見付かっているそうです。又、文献上には記載されていても特定されていないチャシもあるそうですので、今後の発見に期待ですね。

 これは「弘化の釣り鐘」と呼ばれる羅臼町の指定有形文化財との事です。高さ35cmと書かれており、スケールダウンしたレプリカではなくたいですね。
 弘化5年(1818年)1月に神社に奉納されたんですが、何故か平成10年(1998年)に近くの砂浜の中から発見されたそうです。キング・オブ・杜撰。

2F・産業展示室

 知床が世界遺産になってからは観光業も盛んになりましたが、何と言っても羅臼は漁業が中心となっています。なのでこの展示は漁業が中心となっています。
 あと、北海道初の蒲鉾の缶詰工場も、ここ羅臼から生まれたそうです。この蒲鉾の缶詰は海外へも輸出されていたそうです。

 鰊も獲れますがイカも有名で、羅臼漁協以外の船舶も多く集まるんですって。函館のイカは有名ですが、今では不漁で見る影も無く・・・。代わりにオホーツク海側ではイカが豊漁との事ですので、こっち側の地域でイカ祭りが始まるやも知れませんね。

 明治末期に鰊から肥料を作る作業風景を撮影した写真から、1/30スケールで起こしたジオラマなんですって。鰊は美味しいんですけどね・・・。

 ジオラマの中央にある巨大な鍋が、この「ニシン釜」です。これで鰊を茹でた後に奥にある箱に入れて圧搾して油を搾り出し、油が無くなった鰊を乾燥させたら肥料の完成です。鰊は美味しいんですけどね・・・。

2F・生活展示室

 近年の生活用品が展示されていました。本資料館は写真がふんだんに展示されているんですけどそれぞれに説明が付されており、記録としてきちんと残しているのでしょうね。

 羅臼は割りと自然災害の多い地域で、この展示室では昭和29年(1954年)と昭和34年(1959年)の記録的な突風被害について説明されていました(昭和34年の災害では出漁中の15隻の漁船の乗組員89名が亡くなっています)。平成に入ってからも低気圧の影響で国道が雪で数日も封鎖されてしまい、自衛隊が出動しています。自然災害は地形の問題なのでどうにもなりませんよね・・・。

「羅臼町・郷土資料館」のまとめ

  • 地味に展示パネルの説明が解り易い。
  • イルカとクジラの模型への愛が深い。

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