【函館市】縄文文化交流センター(No.068)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

1F・展示室3

縄文の精神

 ここでは縄文文化の精神性について、出土された遺物を元に解説されていました。

 これは「足形付土版(どばん)」と呼ばれる子供の足跡を押し付けたモノで、土壙墓(どこうぼ)から発掘されたそうです。
 北海道ではこの主の土版が、発掘時期が縄文時代前期、地域は函館方面・苫小牧方面・千歳方面のみと、時期も地域も限定された状態で発掘されているそうです。苫小牧・千歳と函館では車で4時間弱も離れておりますけど、その途中途中の土地ではこの風習が根付かなかったのか、それとも陸路ではなく函館から海路で苫小牧・千歳に渡ったのか、一切が不明との事です。尚、千歳市埋蔵文化財センターでも土版が展示されていました。
 アメリカのチャイニーズ・シアターで有名なハリウッドスターの手形・足形とは違った目的でしょうけど、メモリアルと言う意味では同じですね。

1F・展示室4(国宝)

 本施設の目玉と言うかコレを展示する為の施設なんですが、昭和50年(1975年)に著保内野(ちょぼないの)遺跡から発掘された、内部が空洞で国宝に指定された「中空土偶」です。遺跡の名前がアレですが、中空構造の土偶としては国内で最大サイズ(高さ415mm)なんですって。

 正面から。

 背面から。

 横から。

 最後は煽りで。
 何でこんなにしつこく撮影したのかを説明しますと、本物は色々と危険だったり余所の博物館とかに貸し出ししていたりする際にレプリカを展示していたりする事が多いので、念の為に確認として受付時に「展示されている土偶ってレプリカなんですか?」と尋ねたところ、受付の方に「今日のは本物ですよ」と教えて頂いたからです。つまり、写真に写っているのは本物の国宝なんです。なので多めに撮影した次第です。
 尚、レプリカを見学したい方は函館市役所へどうぞ(まだ展示されている筈です)。

 函館市立病院でCTスキャンして内部構造等を詳しく調査したそうです。余談ですが、CTスキャンする際に病院から中空土偶用の診察券が発行されたそうです。

 何の脈絡も無くこの様なデザインにする理由って何でしょうかね。例えば動物型土偶とかなんかもそうですけど、普通に考えると「そこにあるモノ」を象ると思うんですよね。縄文人の想像力が凄いのか、道南に降り立った宇宙人なのか。ムー(https://muplus.jp/)大好き!

 ところで、北海道って土偶の数が少ないんですけど、少ないながらもこの中空土偶以外の普通の土偶も道南では幾つか発掘されている筈なんですが、本施設では展示・説明されていないんですよね。中空土偶のインパクトが薄まるからあえて展示していないんですかね。

2F・体験学習室

 1Fから2Fに戻って出口になるのですが、その帰り道の途中の体験学習室でミニチュアの土器や勾玉とか縄文時代の編み物である編布(あんぎん)を作る事が出来ます。江別市北海道立埋蔵文化財センターでもこうした体験が出来ますが、こう言うのは面白くて良いですよね。

2F・世界遺産(予定)コーナー・売店

 最初の方にも書きましたが世界遺産への「推薦」が決定されたので、更に世界遺産へとなる様に活動中です。

 北海道と東北にある17の遺跡で構成された「縄文遺跡群」についてです。

 各種グッズも販売されていました。中空土偶の1/2サイズのレプリカとかも販売すれば良いと思います(個人の感想です)。

「函館市・縄文文化交流センター」のまとめ

  • 縄文時代を中心とした展示になっている。
  • 国宝の「中空土偶」は必見(時と場合によってはレプリカになる可能性もあり)。
  • ミニチュア土器やアクセサリー作り等々を体験出来る。

 女性なんですって。

次回のお知らせ

 次回はこちらをご案内致します。

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