【釧路市】音別町郷土資料展示室(No.031)

※このページは約7分で読めるかも知れません。

 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

 博物館とか資料館とか記念館とか巡りが大好きな中の人がお送りする、地元北海道内の博物館とか行ったメモ。
 第三十一回目は「釧路市音別(おんべつ)町郷土資料展示室」です。

施設情報

施設名:釧路市音別町郷土資料展示室
場所:〒088-0117 北海道釧路市音別町朝日2丁目81
URL:https://www.city.kushiro.lg.jp/bunkasports/shougaigakushuu/1005719/1007387.html
休館日:月曜日
開館時間:10:00~18:00
料金:無料

施設概略

 この郷土資料展示室は「ふれあい図書館」に併設されており、館員の方にお尋ねしたら資料室が解放されます。何処の図書館でもそうですがお子様が多いのでジロジロ見られます。やっぱりスーツにサングラスは危険ですかね・・・。
 くどい様ですが、今回の資料展示室も含めて全ての資料館・博物館等では事前に写真撮影の許可を頂いています。安心してご覧下さい。
  • 「ふれあい図書館」内に併設されているので、図書館の職員の方へお声掛け下さい。
  • 大きく「歴史」と「概要」の2つに分かれており、更に2つに分かれています。

エントランス

 入ってすぐは音別町の地形の紹介です。押すと光りますので余す事なく押しておきました。ご安心下さい。

 ホールの壁一面には蕗(ふき)が描かれていますが、これは音別町の特産品が蕗だからです。蕗そのものだけではなく、蕗の皮を原料とした和紙「富貴紙(ふきがみ)」とかもあるそうです。蕗を原料とした紙は世界で唯一なんですって。他には「この町愛す」と言う名前の蕗を使ったアイスクリームですとか。これも世界で唯一のネーミングなんですかね・・・。この町愛す・・・。
 それと蕗で思い出しましたが、足寄(あしょろ)町の螺湾(らわん)地区では「らわんぶき」と呼ばれる巨大な蕗が有名で、人間よりも大きいんです。大きくなると3Mになり、昔は4Mとか普通にあったみたいです。1本満足バーよりも満足出来ること受け合い。

音別町の歴史

 先ずは右ブロックの「大昔の音別」「開拓のころ」からです。
 全体的にこの資料展示室は部屋の照明が暗く、各展示毎を個別の照明で目立たせる方法を取っています。その為、コーナーによっては照明が切れており暗くて見難い展示もあります。残念・・・。

 音別地区の遺跡で、ノトロ岬遺跡群を俯瞰で撮影されたパネルです。尚、網走にも能取(のとろ)岬がありますが全くの別物です。

 音別町は意外と遺跡が多いのですが説明書きにもある様に「古文書あるいは伝説的な言い伝えや開墾跡地から偶然に発見された」らしく、まだ本格的な発掘調査は行われていないとの事です。何だか・・・。
 それにしても偶然でこれだけ発見されているので、きちんと調査したらもっと見付かるのでしょうね。今後に期待です。

 このトーウンベ遺跡群は音別町で始めて発見された遺跡群との事で、工事中に偶然発見されされたんですって。始めての遺跡が偶然・・・。土器や石器は保存されましたが遺構はそのまま工事が続行されて破壊されたんですって。理解があっても予算が無いとそう言う事になるのですね・・・。

 擦文時代のノトロ岬をイメージした絵です。仕方が無いですよね。だってきちんとした調査が行われていないので想像するしかないですもんね。今後の予算に期待。

 音別町の由来や伝説のパネルです。特に左下の「古文書に見る音別の地名」は興味深いです。

  幕末の頃の北海道の東西蝦夷山川地理取調図で、4色刷り全28枚を一つに繋いで複写されたものとの事。余談ながら国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2610812)で閲覧が出来ます。かなり詳しく描かれていますので、時間に余裕があればご覧下さい。

 そして、この地図を描いた松浦武四郎が音別にお忍びで始めて来た事が書かれています。当時は旅人は容易に入る事が出来なかったらしく、こっそり調査したとの事。

 右側のパネルには、伊能忠敬と間宮林蔵がコラボして書かれた北海道図があります。

 音別の開拓の歴史です。最初は交易所として開かれたとの事です。その後、鉄道が開通して発達して現在に至るそうです。

生活・産業

 施設の左ブロックで、こちらは「村のくらし」のコーナーです。開拓・林業・農業・酪農が豊富な展示品で纏められています。

 こちらは「街のくらし」のコーナーです。こちらも展示品が多いです。

 映画と演劇の興行が行われた「音別劇場」の前身の「栄楽館」を再現したコーナーです。

 こちらは栄楽館を戦後に改装した音別劇場の写真です。「ONGEKI」の文字が見えますが、いつ頃に書かれたんでしょうかね。

 内部はこんな感じで、ボタンを押すとスライドが上映されます。

 笑いを堪えた様な人形には「栄楽座専属弁士・水島南洋(みずしまなんよう)」と書かれていました。実在した方なんですかね。

 音別と言えば尺別。尺別と言えば尺別炭鉱。そのコーナーです。

 尺別炭鉱は1918年から本格的に石炭が採掘され、太平洋戦争の影響で1944年に中断されました。戦後、採掘が再開されて1970年まで稼動していたそうです。そう考えると長い期間ですね。
 因みに、ここら辺は「釧路(くしろ)炭田」と呼ばれた10箇所以上の炭鉱を抱えた炭田で、この尺別炭鉱もその内の一つです。釧路炭鉱については釧路市旧太平洋炭礦炭鉱展示館でどうぞ。

 以前にご紹介した博物館でも触れた気がしますが、酸素ボンベです。

 酸素ボンベの手前の展示品です。説明書きが無いので詳細は解りません。

 イラストが無いと使い方が判らないです。まさかこんな使い方とは。鼻を塞いで何らかを咥えているので、酸素ボンベと接続して使うのでしょうかね。

「釧路市・音別町郷土資料展示室」のまとめ

  • 図書館と併設されている資料館としては珍しく規模が大きい。
  • 展示品がガラスケースに納められているので全く埃っぽくない。
  • たまに暗い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ten + three =