【足寄町】足寄動物化石博物館(No.013)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

海に帰った哺乳類

 ここから第3コーナーとなり、鯨がメインの展示となります。そしてこれは鯨の骨格標本です。上はコククジラ(全長9M)で、下はミンククジラ(全長8M)との事。

 反対側も鯨の骨格標本です。上はツチクジラ(全長11M)で、下はマッコウクジラ(13M)との事。上記四種は北海道の付近の海に生息しているらしいです。そう言えば、世界遺産の知床半島の右側部分の羅臼(らうす)町の漁港からホエールウォッチングが出来るクルーズがありましたわ。

 四頭の標本を正面から眺める。実際に見ると威圧感が凄いです。だから天井が高いんですね。

 骨格標本の大きさに圧倒されてから、こちらの展示を見ると・・・何と言うか仕方が無い事なんですけど、圧倒的に残念。これはっ・・・!圧倒的っ・・・!圧倒的残念っ・・・!

 ここら辺から大型化が始まるんですかね。

 鯨も音波を使う種類が居るんですね・・・適当に大口を開けて餌を食べている訳ではなかったのか・・・。

 「アショロカズハヒゲクジラ」とは、足寄で発見されたヒゲクジラ類の新種との事です(間違ってもハレンチ学園に登場するヒゲゴジラではありません)。それにしても足寄の新種ラッシュが凄い。
 写真左側は化石から骨を復元して、更に筋肉を復元して、仕上げに生体復元した連続復元モデルです(一年に及ぶ復元プロジェクトだったらしい)。こう言う見せ方って面白いですよね。

 大型モニターがありましたが通り掛った途端にベストなタイミングでエンドロールが流れてしまい、残念ながらプロデューサーはMASAHIKO ISHIKAWA氏だけとしか内容は解りません(恐らく鯨関連だと思うのですが)。

 モニター前に設置されたベンチです。鯨の尻尾の形をしておりました。やりおる・・・。余談ながら尻尾の付け根部分を「尾の身」と呼び、希少部位なのと美味しいので高価です。お店で見掛けたら是非どうぞ。

鰭脚(ききゃく)類

 他にもアザラシとかアシカの先祖の化石も発掘されているらしいです(写真は、一般的にそこら辺に居るトドの骨格)。

 こちらはトドの仲間のアロデスムスと呼ばれる化石です。北海道浦幌(うらほろ)町で発見されており、現在は鋭意クリーニング中らしいです。

展示室・足寄で見る地球の歴史

 第4コーナーは「足寄でみる地球の歴史」になります。足寄を中心として地球の歴史が解ります。

 「オンネトー」とは足寄にある湖で、根室の「温根沼(おんねとう)」とは違います。ここには「湯の滝」と呼ばれる不思議な滝があり、通常は深海でしか確認出来ない筈なのに、そこを流れる斜面でマンガンが勝手に生成されているんですって。

 で、そこで生成されるマンガンは単一電池で約60本分との事。単三じゃダメなのか・・・。

 白亜紀(Kreide)と第三紀(Tertiary)の境界線である「K/T境界層」の剥ぎ取り標本です。この境界層は日本で一箇所だけ(浦幌町川流布:うらほろちょうかわるっぷ)でしか発見されていなんですって。やるな北海道・・・。流石は試される大地(懐かしい)。

 北海道と言えば石炭。そして道東方面の石炭と言えば釧路炭田。この石炭の塊は太平洋炭鉱(こちらに関してはその内にレビューします)で産出されたモノらしいです。

 十勝の成り立ちに合わせ、人類の進化について化石等で最近(13万年前~1万年前)に近付いてきます。

 近隣から発掘された化石群が展示されています。因みに二枚目の写真の大きいのは鯨の骨の化石です。

 マッコウクジラの頭の骨がどーんと急に置いてありまして。

 恐らく背骨に繋がる箇所だと思うんですけど、真実の口みたいでちょっと・・・。

作業展示室・化石体験室

 このブースは受付から展示室に繋がる途中にある、作業展示室・化石体験室です。

 作業ブースはこんな感じです。復元とかクリーニングとかには専用道具が無いので試行錯誤しているとか苦労話が書かれていた様な。

 これはシリコンの型に石膏とかを流し込み、化石や古生物のレプリカを作る体験コーナーです。非常に興味深い・・・。大きいお友達だったら財力にモノを言わせてコンプリートするんだろうな・・・。

 マニアックと言えばマニアックではありますね。

 こちらは化石の発掘体験コーナーです。何が出るのかはお楽しみ。子供は勿論、大人も楽しめる工夫があって面白い博物館です。実際にご家族で体験していましたし。それと、夜限定の「ナイトミュージアム」とかも日時限定となっていますが参加してみたいですね。

「足寄町・足寄動物化石博物館」のまとめ

  • 世界初のアショロア・ラティコスタが居る。
  • 鯨の骨格標本がヤバい。
  • 化石や古生物のレプリカが作れるのでコンプリート必須。

 カップラーメンの容器を1,000Mの深さまで沈めると、その強烈な水圧で醤油スープ味が味噌バター味になるそうです。そうなんだ。

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