【伊達市】だて歴史文化ミュージアム(No.066)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

1F・ラーニングスタジオ

北黄金貝塚・世界遺産推薦決定特別展示

 世界遺産に「推薦された」ので、特別展示されていました。
 国内にある「世界遺産にしたい案件」は多々あるそうです。ただ、全てを世界遺産として登録して貰える訳ではない為、国内で色々と精査しリストアップしてユネスコに提出し、そこで協議されたり調査されたりして専門の委員会で決議されて始めて世界遺産として登録されるそうです。なので、相撲で例えると土俵にようやく上がった状態です。
 又、この北黄金(きたこがね)貝塚が世界遺産に推薦された訳ではなく、北海道と東北にある17の遺跡で構成される「縄文遺跡群」を世界遺産として推薦されたので、詳しくは北海道・北東北の縄文遺跡群(https://jomon-japan.jp/)をご覧下さい。

 本施設から車で15分程度の場所に位置する北黄金貝塚は、縄文時代前期から中期頃の貝塚や集落の遺跡との事です。貝塚が5ヶ所も発掘されており、他にも墓所、竪穴式住居跡、祭祀場があるそうです。ここでは遺跡の概要が説明されていました。
 尚、詳しくは伊達市北黄金貝塚情報センターがありますので、お近くをお通りの際には是非。って言うか本施設から近いので興味があるなら行った方が良いと思います。

 発掘された貝殻や魚、海獣の骨が展示されていました。解説には「6,000年前のものとは思えないほど生き生きとして見えます」と書かれてありましたが、確かに貝殻なんか特にそう見えますよね。
 あと、この他にも石器や土器も展示されていました。

伊達コカ・コーラクラブ・コレクション

 ちょっと良く解らないのですが、伊達コカ・コーラクラブと呼ばれるコカ・コーラを愛して止まない方々のコレクションと共に、コカ・コーラの歴史について展示されていました。尚、伊達市とコカ・コーラにどの様な関係性があるのかは判りませんでしたので、残念ながらスカッと爽やかにはなりませんでした。

 オリンピックのスポンサーの1つなので、開催都市に合わせたデザインも展示されていました。100年以上も世界各国で販売されているので、他にもかなりの種類の缶のデザインや販促グッズがあるのでしょうね。ヨーヨーが展示されていないのは残念でしたが。
 尚、コカ・コーラが誕生したアメリカ合衆国ジョージア州アトランタにはワールド・オブ・コカ・コーラ(https://www.worldofcoca-cola.com/)と呼ばれるコカ・コーラの博物館があるそうです。

体験学習館

 本館と繋がっている体験学習館では、藍染体験と刀鍛冶の見学が可能です。向かって左側が藍染体験で、右側が刀鍛冶見学となっていました。

藍染体験

 本施設では藍染の体験が最大で70名同時に可能との事で、ハンドタオルやハンカチ、Tシャツ、ストール等々が予め用意されているそうです。又、1人からでも藍染体験が出来るそうで、予約が必要ですが自分で用意したモノも藍染が可能との事です。

 完成品の一部が展示されていました。日本人だから落ち着くのかは判りませんが、良い色合いですよね。藍色は大人の色ですよ。尚、製品はすぐ近くの観光物産館でお買い求め頂けるそうです。

 これは枯れたラベンダーではなく、刈り取ってから4ヶ月間も丁寧に乾燥させた藍です。北海道内では伊達市内の1軒のみが藍の生産をされているそうで、生産量が1位の徳島県に続く堂々2位との事です。
 ただ、現在は安価な海外製の流入や藍色を化学合成出来るそうで、ピーク時に比べて生産量は少なくなっているそうです。奈良時代から続いている文化なので、何とか失わない様にして頂きたいですね。

刀鍛冶見学

 流石に刀鍛冶の体験は出来ませんが見学は出来ます。ここでは人間国宝の宮入行平(みやいり・ゆきひら)氏の門下である、渡辺惟平(わたなべ・これひら)氏が刀匠として刀を鍛えているところを見学出来ます。

 日本刀の材料となる玉鋼(たまはがね)です。玉鋼の産地として出雲地方が有名ですが完成した日本刀を神社に奉納する事もあるので、八百万の神様が集まる出雲に玉鋼から日本刀へとなって戻るんですね。


 イラストにすると簡単に見えますが、かなりの労力が必要ですよね。


 そしてこれが完成品です。刃引きはされているのでしょうけど、それにしても美しいですよね。武器を芸術品にまで高める日本人て良い意味で頭おかしいと思いますけど、芸術品として扱われ始めた頃には武器としての出番が少なくなっていたのでしょうかね。
 丁度、刀を鍛えていたところに遭遇出来ました。実はもっと間近で見学出来るんですが、興味本位で邪魔してもアレなのでガラス越しで撮影しました。
 人の手で打つのではなく機械で打つので「機械打ち」と呼ばれているそうですが、刀匠の成り手が減少しており通常は2人で打つところを1人でも打てる様になっているそうです。

旧三戸部家住宅・迎賓館

旧三戸部家住宅

 公園内には幾つか施設や史跡があり、この旧三戸部(みとべ)家住宅は国指定の重要文化財になっています。
 移住された方々の代表的な民家との事で、明治5年(1872年)に着工して釘は1本も使わずに建てられたそうです(北海道内でも最古級の建物なんですって)。元々は伊達市内の別の場所にあったらしく、途中でこちらの公園に移築されたそうです(残念ながら内部は開放されていませんでした)。

迎賓館

 伊達市に移住してきた伊達邦成氏の開拓の功績が明治政府に認められて男爵の位を授けられたと書いていない様な気がしますが、爵位を授かったそのお祝いとして明治25年(1892年)に数奇屋風で内部が和洋折衷の迎賓館が建てられたそうです。
 通常は内部の見学は出来ませんが、たまに一般公開されるそうです。

「伊達市・だて歴史文化ミュージアム」のまとめ

  • 主に亘理伊達家についての展示が大半を占め、それ以降の伊達市に関しての展示が無い為、伊達市の郷土資料館ではなく亘理伊達家の資料館としての意味合いが強い。
    宮尾登美子記念アートホールを廃止するなら、その施設を郷土資料館にして宮尾登美子氏の展示も併せて行えば良いと思った。
  • 藍染体験とか刀鍛冶見学とか道内でも数少ない施設が併設されている。


 常設展示室で展示されていた兜のレプリカがオリジナルグッズとして販売されていたんですけど、残念ながら入荷待ちでした(兜だけで65,000円との事です)。でも、この毛虫の前立って成実氏の前立じゃないの?

次回のお知らせ

 次回はこちらをご案内致します。

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