【洞爺湖町】洞爺財田自然体験ハウス(No.065)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

 博物館とか資料館とか記念館とか巡りが大好きな中の人がお送りする、地元北海道内の博物館とか行ったメモ。
 第六十五回目は「洞爺湖(とうやこ)町洞爺財田(たからだ)自然体験ハウス」です。

 本年も当「資料のはらわた」を宜しくお願い申し上げます。
 中の人の抱負としましては、道内各所の観覧を行いつつ、定期的なご案内をしつつ、猫に可愛がられたいと思います。昨年と変わらないです。

施設情報

施設名:洞爺湖町洞爺財田自然体験ハウス
場所:〒049-5813 北海道虻田郡洞爺湖町財田2−2
URL:http://toyako-vc.jp/takarada/
休館日:月曜日
開館時間:9:00~17:00
料金:無料
必要見学時間:30分

施設概略

 本施設で自然について学び、隣のキャンプ場とか近くにある池とかで体験して下さい。
  • 洞爺湖の自然環境について展示されています。
  • 自然物を利用したクラフト体験が出来るそうです。
  • 毎月、自然と触れ合う何かしらのイベントが開催されています。

 職員さんに「お仕事なんですか?」と訊かれたんですけど、やっぱりスーツで写真を撮ってたらそう見えますよね。仕事の移動中に時間を作って観覧してます。サーセン。

 色々と用意されているキャンプ場です。詳しくは水辺の里財田キャンプ場(http://www.town.toyako.hokkaido.jp/tourism/outdoor_camp/odc002/)をご覧下さい。コテージとかあるんですね。


 こんな感じで自然エネルギーを運用されているそうです。

 駐車場から続く遊歩道の脇には太陽光パネルがどーんと設置されていました。

展示室

 窓が大きくて日中は明るいですね。

 バードウォッチングが出来る様になっており、各種図鑑も用意されているので判らない事があればすぐに調べられます。

洞爺湖模型

 展示室の中央には洞爺湖の模型がありました。この洞爺湖は「支笏(しこつ)洞爺国立公園」の一部でして、かなり広大な区域が公園に指定されています。詳しくは環境省作成のpdfファイル(https://www.env.go.jp/park/common/data/06_shikotsu_map_j.pdf)をご覧下さい。
 模型の周りには洞爺湖に関する説明が配されており、洞爺湖の基本情報や道内の国立公園について、最寄の施設ガイド等々が洞爺湖の風景写真と共に展示されていました。

 洞爺湖の湖底には縄文時代の遺跡が眠っているそうで、これはその土器の破片です。ただ、発掘調査は行われていないそうなので詳細は不明との事でした。沖縄の海底遺跡みたいでワクワクしますね。

 先にも触れた通り、本施設から歩いて行ける距離にキャンプ場があるんですが、この他にも洞爺湖を囲む様に3箇所のキャンプ場があるそうです。

展示パネル1

 国立公園についての説明から始まり、周囲に生息する生き物について説明されていました。
 小さいお友達でも解り易い様に説明されていますし、ギミックもちょいちょいあるので最後まで飽きずに観覧出来ると思います。

 国立公園として昭和24年(1949年)に指定されたそうで、大きく5つのブロックに分けられるとの事でした。繋がってなくても一纏めにしちゃうんですね。
 その他、マナー、ルール、注意事項が書かれています。まぁ、痛い目に遭って学ぶ事も多々ありますから、後遺症が残らない程度に怪我しても良いと思うんですけどね。過保護も程々に。

 洞爺湖の大半は森林に囲まれていますので、動物や昆虫もたくさん生息しているそうです。湖畔が見えるのは温泉街とかの極一部で、残りは森林です。

 足跡のカバーを捲ると該当する動物が。エゾリスのフサフサ尻尾可愛い。あと、熊の足跡を見掛けたら色々と急いだ方が懸命です。洞爺湖にだって熊が出没しているんですから。

 流石にライオンと羊とまでは・・・種が違うじゃないですかーやだー。せめて、醤油ラーメンと味噌ラーメンの違いに留める事は出来ませんかね?

 洞爺湖と、それに注ぐ河川では15種類の魚が生息しているそうで、ドジョウとかカジカとかウグイとか、どうやっても美味しい魚です。
 但し、いつでも勝手に釣りをしても良い訳ではなく禁漁期間とか時間も決められていますので、ルールに則って釣り過ぎない様にして欲しいですね。

 ブロックを回転させて魚の柄を合わせるパズルです。中の人はサクラマスのお寿司が好きです。いつも有難うございます。

 洞爺湖近辺では何種類の鳥が生息しているのかは知りませんが、森林が多いのでかなりの種類が生活しているのでしょうね。
 下段のたこ焼き器とかエスカルゴ料理のお皿みたいなのは、穴の中に鳥が居てそこに虫眼鏡を合わせるとその鳥の鳴き声がするギミックです。遊びながら学べるのは良い事ですね。

 近くで見る事が無いので、こうやって改めてサイズを知るとやっぱりカラスって大きいですよね。ゴミを漁るので嫌われたりしていますが、奈良時代から女性の黒髪の美しさを称えるのに「烏の濡れ羽色」とか「濡烏」とか言われていたんですよ。

展示パネル2

 反対側にも4つの展示パネルがあります。こっち側では植物と洞爺湖について説明されていました。

 8月頃になるとエゾトリカブトと言う、花、葉、茎、根に至る全ての部位に青酸カリの100倍の強さの毒を持ったやべぇヤツが咲くそうです。なんだ100倍って。因みに、この猛毒に対する人間の致死量は3~4mg程度なんですって。これは熊すら殺れる。
 パネルには花博士になる為には「重要なのは花の名前ではなく、お気に入りの花を見付けて大切に育てる事」と書かれていました。確かにその通りです。知識だけあっても役に立たないですからね。役に立たない知識が満載で困る事もありますし。
 そして役に立たない知識で申し訳ないんですけど、このエゾトリカブトの毒を使った毒矢がアイヌ人によって使用されていたそうです。

 洞爺湖とその周辺には60種類位の木が生えているそうです。このパネルでは本施設の近くで良く目にする木なのか、6種類が展示されていました。

 蓋を開けるとこんな感じで学べます。バスケットゴールの何処に木材が使われてるのさー! リング? とか思ったんですけど、普通にボード部分ですよね。
 あと、洞爺湖と言えば洞爺湖サミットの際に来日されたSPの方々に大人気の木刀なんですけど、ここには木刀が書かれていませんが違う種類の木材なんですかね。因みに、洞爺湖サミットに関しては洞爺湖町北海道洞爺湖サミット記念館でどうぞ。

 こんな感じで洞爺湖は殆ど森林に囲まれています。
 中央の島は中島と呼ばれており、ここにはまさかの洞爺湖町洞爺湖森林博物館がありますので洞爺湖の森林に関してはこちらで是非。フェリーじゃないと行けませんけどね。

 有珠(うす)山について説明されていますがこれって意外と大事でして、有珠山が噴火したから洞爺湖が出来たと勘違いされている方もいらっしゃるんですがそれは全くの逆でして、順番で言うと洞爺湖が出来てから有珠山が誕生したんです。
 詳しくは洞爺湖有珠山ジオパーク(https://www.toya-usu-geopark.org/meister)のイラストをご覧下さい。可愛くて可愛くて震える事請け合いです。特に有珠山誕生の時の有珠山と中島がお勧めです。

 ここ洞爺湖はカルデラ湖ですが、その成り立ちが解り易く説明されています。又、左側のはイラストではなくて立体模型なので、盛り上がったり陥没したりが判り易くなっています。
 尚、北海道各地に洞爺湖以外にも大小様々なカルデラが存在しており、有名なところでは屈斜路(くっしゃろ)湖とか阿寒(あかん)湖とか支笏(しこつ)湖とか倶多楽(くったら)湖があります。

その他

 約13分間の「水辺の自然体験フィールド」と言うムービーが流れるそうです。でも中の人は木製の椅子に長時間座るとお尻が割れちゃう。

 本施設から洞爺湖を挟んだ向かい側にある洞爺湖町洞爺湖ビジターセンターでも、この外来種であるウチダザリガニについて展示がありました。このザリガニは元々はアメリカ産でして、後先を考えない何者かが放流したみたいです。そうじゃないと流石に自力じゃ来日も難しいですからね。

 和を以て貴しとなさない、日本文化にはそぐわない外来種です。ウチダザリガニが悪い訳ではないんですけど、やっぱり環境保全を考えたら駆除するしかないですよね。だってそもそも存在していないんですから。他の外来種にも当て嵌まりますけどもね。

 クラフト体験が出来るコーナーです。紙でモモンガを作り、紙飛行機の要領で飛ばすそうです。完成したモモンガは「おうちにつれて帰ってね」との事です。表現が優しくて好き。

 天板にガラスが嵌め込まれており、中を覗いたら生息している動物についての説明がありました。

水車小屋

 こちらが噂の水車小屋です。駄目元で内部の観覧が可能か訊いてみたら、普通に許可が下りてびっくり。忙しいのにサーセン。
 明治20年(1887年)に香川県から旧丸亀藩士ら一行が洞爺湖町大原地区に入植されて、明治22年には第二陣の入植者がその隣の地区を開拓し、そこが現在の洞爺湖町香川地区になっています。尚、丸亀藩の領地であった現在の香川県財田(さいた)町とは姉妹町村になっているそうで、本施設のある「財田(たからだ)」はそこから名付けられたのでしょうね。
 又、香川県には水車がたくさんあったそうで、それもあってここに水車小屋が建てられたそうです。

 本施設からすぐ近くにあるんですね(隣が香川地区になります)。それと、残念ながら洞爺湖町には丸亀製麺はありません。

 水車のある側から見るとこんな感じです。
 ただ、一口に水車と言っても種類があるそうで、本施設に設置されている水車は「上掛水車」と呼ばれる方式で文字通り上から水を流して回転させる仕組みだそうです。因みに、水車の直径は3.6mもあり、1分間で12回転して40Wの発電が出来るそうです。

 水車小屋は大きく3つのブロックに分かれており、奥の部屋が囲炉裏のある部屋で、写真を撮影している場所が土間で、残りが水車の機構を収めた部屋です。
 ここの水車小屋は各種イベントにも利用されているそうで、蕎麦打ち同好会の方々とか、コスプレのイベントでも利用されているそうです。・・・え? コスプレ?
 事情通に訊いたところ、洞爺湖では年1回、漫画とかアニメのイベントが開催されるそうで、それに合わせてコスプレのイベントも行われているそうです。詳しくはTOYAKOマンガ・アニメフェスタ公式ウェブサイト(https://tmaf.toyako-prj.net/)をご覧下さい。2010年から続いているんですって。全く知らんかった。

 壁に蕎麦作りの手順が貼られていました。先の写真にも手順が貼られていましたが、そこには「へそ出し」とか「丸出し」とか書かれていて疲れてるのかなーと思ったんですけど、どちらも蕎麦打ちの手順なんですって。考えて名称を付けないんですかね。

 こんな感じでガラス張りになっており、水車で発生したエネルギーが木製のギアを通してどの様に伝わるのかが解ります。

 この水車の機構ではひき臼と突き臼の2種類が稼動出来る様になっており、ひき臼では製粉を、突き臼では精米が出来るそうです。水車による精米は熱が発生しない為に美味しく仕上がるらしいですよ。因みに、ひき臼では1時間に3kgの製粉能力があり、突き臼では12時間で20kgの精米能力があるそうです。

「洞爺湖町・洞爺財田自然体験ハウス」のまとめ

  • 洞爺湖の自然について解る。
  • 解説が子供でも解り易い様に書かれておりギミックも多々ある。
  • 場合によっては水車小屋の内部も見学出来る。

 なってからはどの様に行動したら宜しいでしょうか?

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