施設情報
施設名:森町遺跡発掘調査事務所展示室
場所:〒049-2313 北海道茅部郡森町森川町292-24
URL:https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/washinoki
休館日:土・日曜日・祝祭日
開館時間:9:00~16:00
料金:無料
必要見学時間:40分
場所:〒049-2313 北海道茅部郡森町森川町292-24
URL:https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/washinoki
休館日:土・日曜日・祝祭日
開館時間:9:00~16:00
料金:無料
必要見学時間:40分
施設概略
森町の公式ウェブサイトには施設に関する情報が無く、各自で調べてお邪魔するスタイルです。見て欲しいのか見て欲しくないのかは知りませんけど、世界遺産に登録されたんですから1ページくらい追加したって良いのではないかと思いますよ。
- 鷲ノ木遺跡等から発掘された縄文時代の遺跡・遺物について展示・説明されています。
- 鷲ノ木遺跡見学ツアーもあるそうです。
鷲ノ木遺跡の発見
鷲ノ木遺跡は高速道路(道央自動車道)の延伸工事の際に発見され、そこから発掘・保存が行われたそうです。
通常の場合ですと発掘調査が完了した段階で埋め戻されたりしますが、北海道内でも最大規模のストーンサークルがあるとそうも行かず「高速は必要」「遺跡は残したい」等々の協議の結果として以下の様になりました。
通常の場合ですと発掘調査が完了した段階で埋め戻されたりしますが、北海道内でも最大規模のストーンサークルがあるとそうも行かず「高速は必要」「遺跡は残したい」等々の協議の結果として以下の様になりました。
「よし、高速道路の上に遺跡を残そう!(テッテレー)」
上から見るとこんな感じです。
因みに、鷲ノ木遺跡は自由に見学が出来ませんので、教育委員会によって決められた日程、決められた方法での見学になるそうです。詳しくは今年度の開催スケージュールをご覧下さい。
それにしてもピンポイントで遺跡と道路が交差するって凄いですよね。だって縄文人が「ここにするべや」としてストーンサークルを作り、現代人が色々と調査・精査して道路建設に持って来いの場所が見事に同じなんですから。そう考えると、縄文人も現代人も場所決めする際の能力って大きく変わりは無いのでしょうね。
因みに、鷲ノ木遺跡は自由に見学が出来ませんので、教育委員会によって決められた日程、決められた方法での見学になるそうです。詳しくは今年度の開催スケージュールをご覧下さい。
それにしてもピンポイントで遺跡と道路が交差するって凄いですよね。だって縄文人が「ここにするべや」としてストーンサークルを作り、現代人が色々と調査・精査して道路建設に持って来いの場所が見事に同じなんですから。そう考えると、縄文人も現代人も場所決めする際の能力って大きく変わりは無いのでしょうね。
ジオラマもありました。ここら辺は埋蔵文化財の内包地ですので、ストーンサークルの他にもすぐ隣にお墓があったり住居があったりします。
個人的に思うのが、遺跡って古い方が深い場所にあるじゃないですか。相当な未来の方々が改めてここら辺を発掘した際に、新しい高速道路が下にあって古い遺跡が上にあると混乱したりしないんですかね。でも未来の方々の方が資料も知識もあるでしょうから「なるほどねー」程度で済むのかも知れませんね。自己解決。
個人的に思うのが、遺跡って古い方が深い場所にあるじゃないですか。相当な未来の方々が改めてここら辺を発掘した際に、新しい高速道路が下にあって古い遺跡が上にあると混乱したりしないんですかね。でも未来の方々の方が資料も知識もあるでしょうから「なるほどねー」程度で済むのかも知れませんね。自己解決。
どの様にして遺跡を保護しつつ高速道路を作ったのかの説明でした。
通常は土砂を除ける工事で済むのに、トンネルを作るって余計な工事じゃないですか。そもそもの発掘調査費用とかこういう余計な工事の経費って個人住宅とかの場合を除いて工事施工者側の負担になるそうなんですけど、出土した遺跡や遺物は工事施工者側の物にならず国や自治体の所有物になるじゃないですか。なのでそれを嫌がり秘密裏に埋め立ててしまうケースもあるそうなので、きちんと国や自治体で費用負担するなりしないと駄目なんじゃないかなーと思う次第です。
通常は土砂を除ける工事で済むのに、トンネルを作るって余計な工事じゃないですか。そもそもの発掘調査費用とかこういう余計な工事の経費って個人住宅とかの場合を除いて工事施工者側の負担になるそうなんですけど、出土した遺跡や遺物は工事施工者側の物にならず国や自治体の所有物になるじゃないですか。なのでそれを嫌がり秘密裏に埋め立ててしまうケースもあるそうなので、きちんと国や自治体で費用負担するなりしないと駄目なんじゃないかなーと思う次第です。
遺物・遺構
鷲ノ木遺跡から発見された縄文時代中期頃の板状の土偶との事で、板状(ばんじょう)土偶と呼ぶそうです。この形状の土偶としては国内では最大級らしいです。個人的にはミスターイトウのバターサブレに似ていると思いました。
ストーンサークルの近くの斜面からは土坑が27基も発見されているそうで、実物大の土坑墓が復元されていました(人骨は土に還っていたらしいので土坑墓の中の人はイメージです)。
こちらは町指定文化財の「イカ形土製品(復元モデル)」との事で、いかめしに似ているので注目を集めたそうです(注:「いかめし」とはワタを抜いたイカの中にご飯を詰めて甘じょっぱく炊いたスナック感覚の郷土料理です)。
イカれたメンバーを紹介するぜ!
森町とは全く関係無いですし、そもそもいかめしですら無いんですけど、同じく道南方面にある木古内(きこない)町の道の駅で見付けたさかなめしシリーズです。いわし・さば・さんまの3種類が売られていました。ネット販売もされているそうですので、気になった方々は株式会社ヱビスパックのオンラインショップでお買い求め下さい。いかめしも普通に売られていますよ。
森町は鷲ノ木遺跡だけではなく、縄文時代の草期から晩期まで満遍なく様々な場所から遺跡が発見されているそうです。
尚、写真は縄文時代中期の頃の栗ケ丘遺跡の土層の剥ぎ取り標本でした。
尚、写真は縄文時代中期の頃の栗ケ丘遺跡の土層の剥ぎ取り標本でした。
こんな感じで草期から晩期に掛けて各所から出土した遺物が展示されています。色々な形状がありますけど、本州に近い場所なのでそこら辺の影響もあるのでしょうね。
これは中期頃の土器との事ですが、改めて近くで見るとその意匠への拘りが凄いなーと思います。
小学生が発見した尾白内(おしろない)貝塚から出土した遺物類です。土器・石器類の他に、ホタテや鯨、イルカ、ヒラメ、マグロ等々の骨が大量に出土したそうです。
他にも石器類がたくさん出土されているそうです。
シュールなカレンダーがありました。宮崎駿作品に登場しそうな写真のモデルは、函館戸井貝塚から出土した縄文時代後期の頃の鹿の角で作られた人形との事です。銃を撃たれ過ぎたT-1000みたい。
「森町・遺跡発掘調査事務所展示室」のまとめ
- 世界遺産に登録された鷲ノ木遺跡を筆頭に、森町の各遺跡について展示・説明されている。
- イカ。
やっぱ熊は大事よ。
次回のお知らせ
次回はこちらをご案内致します。
第八十八回目は「森町(もりまち)遺跡発掘調査事務所展示室」です。
本施設は、2021年に世界遺産として登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の内の1つである、鷲ノ木(わしのき)遺跡から出土した出土品の調査・研究・管理・展示を行っています。
尚、当はらわたでは諸事情で数年前に観覧した内容を思い出したかの様に急にご案内する事がある為、当時の内容と現在とでは異なる場合がかなりあります。本施設においても同様で、世界遺産に登録される前の2020年に観覧しておりますので、登録後では展示のテンションとかも異なると思います。そのつもりでお読み下さい。観覧した日時も記載した方が良いのかなー面倒だなー。
余談ながら、北海道内の各自治体において、ここ森町のみが「ちょう」ではなく「まち」と読みます。何らかの謂れがあるのか拘りなのか。