【釧路市】市立博物館+埋蔵文化財調査センター(No.038)

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 色々と更新のペースが遅くなっている為、施設の情報とか施設の概要のみご案内している場合があります。詳しくはお知らせをご覧下さい。

4F・サコロベの人々

サコロベの人々

 ここから4Fで、アイヌとタンチョウのコーナーです。3Fは縁起が悪いからなのか存在しないです。因みに「サコロベ」とはアイヌ語で「叙事詩」と言う意味です。

 左側は刀の鍔(つば)です。本州との交易品で、実用の他に魔除けとしても使われていたそうです。
 右側は「捧酒箆(ほうしゅひ)」とも「捧酒箸」とも約されアイヌ語では「イクパスイ」と呼ばれ、神事の際に用いられる木製の道具です。

 江戸時代の物や、更に260年も遡った室町時代の鍔もあるそうです。物持ちが良いですね。

 意匠が凄い。これ、手彫りなんですよね・・・。この「イクパスイ」をお酒に浸して神に捧げる際に使われたとの事です。地域によって作法が異なるらしいですよ。

 楽器の展示です。ムックリ(口琴)なんかが有名ですよね。ビョーンビョーンと鳴るやつ。

 装身具です。アイヌ民族は鉄の加工を行わなかった為、金属製品は全て交易品です。因みに、首飾りは魔除けの意味があるらしいです。

 儀式関連の展示です。アイヌ文化では全ての物・事象に神が宿っていると考えており、様々な儀式や祈りがあるそうです。神を送るイオマンテとかが有名ですね。

 衣食住の展示です。本州等の交易が行われる前は動物の皮や植物を編んだ衣類を纏い、江戸時代頃から交易品として得られた木綿等で衣類を作ったそうです。鮭の皮の靴とか有名ですよね。あれ、靴底の部分は鮭の背びれ部分を使って滑り止めにしていたんですって。賢くなったね!

 アイヌは狩猟採集民族でして、左から狩猟・漁労・採集・農耕の展示となっています。ただ、釧路地方は農耕が難しい地域なので耕作面積は狭かったらしいです。

 2Fから4Fに続く階段の壁に、彫刻家の床(とこ)ヌブリ氏(本名:床昭一氏)の巨大な木彫りの彫刻が展示されていました。作品名は「カムイ・ミンタラ(神々の遊ぶ庭)」との事で、全てに神が宿ると考えるアイヌ文化らしく躍動感の溢れる動植物が多々彫り込まれています。

タンチョウ

 ここからタンチョウのコーナーです。国内では主に北海道東部で生息していますが、たまにノリの良い個体が札幌市まで飛んで来たりします。
 乱獲等で絶滅したかと思われましたが大正時代に生存が確認されて以降、国の天然記念物に指定されて保護活動が続けられた結果、現在では1,000羽以上が確認されています。因みに、北海道の鳥としても指定されており、頭頂部が赤いのが目印です。

 北海道には「丹頂鶴の卵」と言うお菓子がありますが、仙台の「かもめの玉子」をリスペクトしたのか殆ど似た様な感じです。まぁ、ジェネリックみたいな感じだと思って下さい。この「丹頂鶴の卵」と「札幌タイムズスクエア」を仙台の人へのお土産として持って行くと微妙な顔をされます。

 親鳥と雛です。生後100日程度で飛べる様になるんですって。
 タンチョウについて詳しく知りたい方は「たんちょう釧路空港」まで飛行機で来て頂き、車で30分程度に位置する「阿寒国際ツルセンター」までどうぞ。

 夏季のタンチョウ。

 冬季のタンチョウ。求愛中だそうです。

 羽を広げると220cmから240cmにもなるんですって。意外とでかい。

埋蔵文化財調査センター

 ここから、隣接されている埋蔵文化財調査センターです。博物館の右手側に位置しています。開館時間や休館日は博物館と同じ筈です。

 決して広い訳ではないのですが、展示物は密集しています。

 釧路地方は旧石器時代からアイヌ時代まで満遍なく遺跡が見付かっており、土器や石器も大量に出土しています。あと、何か疲れたので今回はこれで勘弁して下さい。

「釧路市・市立博物館+埋蔵文化財調査センター」のまとめ

  • 釧路について微に入り細を穿つ内容なので君も明日から釧路博士だ!
  • 展示点数がマジでヤバい。マジでアレって言うか。
  • 途中で喫茶店に入りたいレベルの広さな為、じっくりと観覧したら半日コース。

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